十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

みすてり・あれ・これと🔎

ブラウン神父食べ比べ

シミルボン投稿日 2020.10.11 ※最初のブラウン神父のイラスト 最近、ショックなことがあって『ブラウン神父の童心』なんだが、創元文庫の翻訳がサイテーと評されていて、保男さんの堅実な翻訳を愛する者としては、是非、汚名をすすぎたいと思ったのです。以…

チェスタトンの八戒

シミルボン投稿日 2020.10.08 ↑旧版の表紙 誤配書簡 (扶桑社BOOKS) 作者:ウォルター・S・マスターマン 扶桑社 Amazon (本項はシミルボンのお題「私が見つけた、隠れた名作」によるもの) いやあ、楽しい読書でした。全然この小説のことを知らなかったの…

TVドラマ S2 ep5 #44 Curious Bride(奇妙な花嫁) 米国公開1958-10-18

2023-8-17はてブ公開 ペリー・メイスンDVDコンプリート版(1957-1966)[英語版]全271話を次々と観て、すかさず記録する企画です。 英語字幕をたよりに話を追っていたのですが、今回、字幕が出てこない! どうしよう!シーズン2は全部そういう仕様らしい… なの…

離婚って大変だったんだ

シミルボン投稿日 2020.09.27 ソーンダイク博士短篇全集:第1巻 歌う骨 作者:リチャード・オースティン・フリーマン 国書刊行会 Amazon ソーンダイク博士って、ご存知? かつてはシャーロックの最大のライバルと目されていたこともあるんだが… 戦後、日本では…

・はお好き?

シミルボン投稿日 2020.09.24 誰の死体? (創元推理文庫) 作者:ドロシー・L・セイヤーズ 東京創元社 Amazon ミステリとしての書評及びトリビアはWebサイト「ミステリの祭典」に書いています(作中現在の推定や献辞の相手「ジム」の正体もバラしてます!)。 “ミ…

TVドラマ S1 ep05 Sukly Girl(怒りっぽい女) 米国公開1957-10-19

2023-8-15はてブ公開 ペリー・メイスンDVDコンプリート版(1957-1966)全271話を次々と観て、すかさず記録する企画です。 英語字幕をたよりに話を追っているので会話の理解は70%程度、誤りはご容赦ください。とれたて、もぎたての印象記録です! トリビアは…

米国からの贈り物だが… この正体は?

シミルボン投稿日 2020.09.04 メグレの拳銃 (1979年) (メグレ警視シリーズ) 私はkindle版(英語)とkobo版(仏語)を入手。日本語訳の古書、高いんだもん… (2023-8-15追記: その後、某オク経由で入手しました! ) 仏語原書に出版履歴あり。Shadow Rock Farm, Lake…

TVドラマ S1 ep02 Sleepwalker’s Niece(夢遊病者の姪) 米国公開1957-09-27

2023-8-15はてブ公開 ペリー・メイスンDVDコンプリート版(1957-1966)を買ったので、観たら一話ずつ記録しますよ! 進め方は米国公開順に進めて行くが、原作第1シーズン(第1話〜第11話)優先で、TV版の新エピソードが出てきたらそのままの順番で、という感じ…

娘がカフェで投げたコイン

シミルボン投稿日 2020.08.27 皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:ジョン・ディクスン・カー 東京創元社 Amazon 原著1942年発行。フランスがナチスに占領されてた頃。そこにのんびりとした戦前フランスの小さな観光地の出来事をぶつけてきた…

テリー・レノックスが持ってた銃

シミルボン投稿日 2020.08.22 3冊の「ロング・グッドバイ」を読む―レイモンド・チャンドラー、清水俊二、村上春樹― (ソリックブックス) 作者:松原元信 ソリック Amazon この本は、普通のサラリーマンだった著者が退職後の2007年夏に偶然手にとった村上訳『ロ…

ペリー・メイスン第8話。1936年3月出版。★★★☆☆

シミルボン投稿日 2020.08.15 夢遊病者の姪 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 私はハヤカワ文庫(宇野利泰訳)で読了。グーテンベルク版も同じ訳者なので内容は同じだろう。 前回の引きは デ「叔父さんが夢遊病で、満月の夜にナイフを持ち出…

自分の肖像画が至る所に、ってどうだろう?

シミルボン投稿日 2020.08.09 スペイドという男―ハメット短編全集 (2) (創元推理文庫 (130‐5)) 作者:ダシール・ハメット 東京創元社 Amazon 九番目の収録短篇『一時間』One Hour (初出The Black Mask 1924-4-1) 死刑は一回でたくさん 作者:ダシール・ハメッ…

四十五口径といってもいろいろあります

シミルボン投稿日 2020.08.06 死刑は一回でたくさん 作者:ダシール・ハメット グーテンベルク21 Amazon 各務三郎編のハメット入門用短篇集。コンチネンタル・オプ(名無しの探偵)もの4篇、サム・スペードもの2篇、その他2篇を収録。なかなか良い選集だと思…

White Noteってブルーノートの親戚?

シミルボン投稿日 2020.08.05 秘密機関 (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,嵯峨 静江 早川書房 Amazon 1922年出版。初出は海外向け週間新聞The Times Weekly Edition 1921-8-12〜12-2 (17回連載)。第一次大戦後の不景気で貧乏な若者二人が恐ろし…

多分、皆このトリックは知ってる

シミルボン投稿日 2020.08.03 江戸川乱歩全短篇(1)――本格推理(1) (ちくま文庫) 作者:江戸川乱歩 筑摩書房 Amazon 収録5番目『火縄銃』内容はシンプル。学生服にインバネスを羽織った素人探偵の姿が可笑しく、警察に平気で生意気な口を聞くところが大正…

日本ミステリで最も有名なコイン

シミルボン投稿日 2020.08.02 江戸川乱歩全短篇(1)――本格推理(1) (ちくま文庫) 作者:江戸川乱歩 筑摩書房 Amazon コインネタが結構受けたので、すぐ思いついたやつをさっそく披露。これはWebサイト「ミステリの祭典」には書いてない小ネタ。 … 本のタ…

ペリー・メイスン第7話。1935年9月出版。初出Liberty誌★★★★★

管理人の飼い猫 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 私は早川文庫(1977田中西二郎訳。通称『門猫』)で読了。 門番の飼猫 (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-7) Liberty連載(1935-6-15〜9-17)、ESGは雑誌編集からもっと恋愛要素を…

ガウが受け取ったコイン

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) 作者:G・K・チェスタトン 東京創元社 Amazon 私のミステリ書評はWeb「ミステリの祭典」ミステリの採点&書評サイトで存分に書いてるので、ペリー・メイスン以外はシミルボンに書く予定は無い。興味を持たれた方は、その…

ペリー・メイスン第6話。1935年4月出版★★★★☆

義眼殺人事件 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 私は創元文庫で読了。 義眼殺人事件 (創元推理文庫 127-6 ペリー・メイスン・シリーズ) 原題の直訳は『義眼の事件』だが大抵の翻訳は「殺人事件」となっている。語呂の問…

番外編!深井国の表紙絵を見よ!

【今回は小説の内容には一切触れません】これですこれ。深井国画伯による早川文庫ペリー・メイスン・シリーズ、ちょいエロ表紙ベスト5!いたいけな中高生のハートを直撃だ! おとなしい共同経営者 (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-4) 『おとなしい共同経営者』の…

ペリー・メイスン第5話。1934年11月出版。初出Liberty★★★★☆

奇妙な花嫁 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon Liberty連載(1934-7-7〜9-15) 私は創元文庫で読了。 奇妙な花嫁 (創元推理文庫 127-5 ペリー・メイスン・シリーズ) 前回の引きは(といっても創元文庫だと何故か第6話『義眼…

ペリー・メイスン第3話。1934年2月出版★★★★★

幸運の脚 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 私は創元文庫で読んだ。 幸運な足の娘 (1959年) (創元推理文庫) 本書の前作『すねた娘』の引きは、スカートを高くたくし上げた美しい脚の写真(顔は写ってない)と簡単なメッセ…

ペリー・メイスン第4話。1934年6月出版。初出Liberty誌★★★★★

吠える犬 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon アレ?第三話どこいった? 単行本出版順でも、次の予告(あくまで米国初版での話だが)でも、公式の作品リストでも第三話は『幸運の脚』(1934年2月出版)で間違いないのだが、米…

ペリー・メイスン第2話。1933年9月出版。★★★★★

すねた娘 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 怒りっぽい女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-18) 私はハヤカワ文庫(『怒りっぽい女』尾坂力訳)で読んだが、こっちのタイトルが好きだし、現在最も入手しやすいグーテンベルク21(…

ペリー・メイスン第1話。1933年出版。★★★★☆

ビロードの爪 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 私が読んだのは新潮文庫(宇野利泰訳)。 ビロードの爪 (1964年) (新潮文庫) 昔はハヤカワ文庫の黄色い背中や創元文庫がずらっと並んでいたものです。今や影も形もなし。大…

古典の翻訳の古典

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫) 作者:コナン ドイル 新潮社 Amazon ルパンが保篠ならホームズは延原。ちょっと古めかしいけど日本語の格調なら、これ。 トリビアは電子本にもなってるLeslie S. KlingerのThe New Annotated Sherlock Holmesシリー…