十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

2023-08-06から1日間の記事一覧

リアリスティックな警察ドラマ!

と言えば洋ピン(じゃなかった「欧米もの」)好きの私としては87分署シリーズ。(1956年開始) 警官嫌い 87分署シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:エド マクベイン 早川書房 Amazon ああ今は金森さんの表紙絵じゃないのね…後年、TVドラマ『ヒル・ストリ…

正しい言葉を使えば…

私は子供の頃、内気で口下手で(今でもそうです。いやほんとに)英語の授業で、誤訳を見て閃いたのです。『もしかして世界中の問題は、全てただの誤解から発していて、全ての誤解は正しい言葉を使えば解決するんじゃね?』ああ青年時代の愚かさと幸福よ!そん…

元号と西暦の変換が面倒!だけど、無くなったら寂しいよね

元号通覧 (講談社学術文庫) 作者:森鴎外 講談社 Amazon 鷗外最後の作品。大化に始まり大正までの日本における元号の①在位中の天皇②改元の日付③改元の理由④元号の提案者⑤元号の典拠となった書物など、その該当箇所⑥改元時に提案された新元号の別案、その典拠…

ペリー・メイスン第2話。1933年9月出版。★★★★★

すねた娘 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 怒りっぽい女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-18) 私はハヤカワ文庫(『怒りっぽい女』尾坂力訳)で読んだが、こっちのタイトルが好きだし、現在最も入手しやすいグーテンベルク21(…

ペリー・メイスン第1話。1933年出版。★★★★☆

ビロードの爪 ペリー・メイスン 作者:E・S・ガードナー グーテンベルク21 Amazon 私が読んだのは新潮文庫(宇野利泰訳)。 ビロードの爪 (1964年) (新潮文庫) 昔はハヤカワ文庫の黄色い背中や創元文庫がずらっと並んでいたものです。今や影も形もなし。大…

35文字(補助文字含む)の31書体が一堂のもとに!アラビア書道の片鱗がわかる

図説 アラビア文字事典 作者:ガブリエル・マンデル ハーン 創元社 Amazon ただひたすらに文字を載せてるだけの事典(字典?) 説明が少なすぎて初学者に親切じゃないのが欠点。偶像崇拝を厳格に守ってるイスラム教の人々は飾り文字に執念をかけた。この本だけ…

ハードボイルド!

キプリング短篇集 (岩波文庫 赤 220-2) 作者:ラドヤード・キプリング 岩波書店 Amazon 『メアリ・ポストゲイト』(1915年作)につかまっちゃった。最近ミステリばっかり読んでる私ですが、これには痺れた。泣けた。一見するとただの戦争プロパガンダっぽいが、…

素晴らしい資料性と情熱

日本甲冑史〈上巻〉弥生時代から室町時代 作者:立太, 中西 大日本絵画 Amazon 日本甲冑史〈下巻〉戦国時代から江戸時代 | 中西 立太 |本 | 通販 | Amazon 絵の芸術性も素晴らしいのですが、これが知りたい、というところが上手に構成されています。甲冑の着…

パワハラ?筆者の愛が溢れて止まらない

花森安治の編集室 「暮しの手帖」ですごした日々 (文春文庫) 作者:唐澤平吉 文藝春秋 Amazon 身近にいたら大変なヒト。でもこーゆー深い繋がりって実は貴重だと後で気づくもの。昔だから許された、とは思いたくない。筆者の溢れ出る想いが一つの証明ではない…