十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

リアリスティックな警察ドラマ!

と言えば洋ピン(じゃなかった「欧米もの」)好きの私としては87分署シリーズ。(1956年開始)

ああ今は金森さんの表紙絵じゃないのね…
後年、TVドラマ『ヒル・ストリート・ブルース』(1981)で群像物が製作されて、ああやっと小説に追いついたなあ、と思ったら、プロデュースするのが楽なのか、単独主人公もの(コジャックとかキャグニー&レイシーとか)をあっという間に駆逐して群像物一色になった感じでした。(CSIシリーズとか。他の例を今思い出せず)。後年の『ホミサイド』(1993)はボルティモア警察もので、かなり作り込んだ作品だった記憶があります。
日本で言えば『踊る大捜査線』(1997)がそんなテイストでしょうか(実は数エピソードしか見たことがないので良く知りません…)。まあ日本でのはしりは『太陽にほえろ!』(1972)でしょうね。
さて、現在、意外な分野でウルトラ・リアルな警察ものが進行中です。

↑は古い表紙絵

絵柄は好みが分かれると思いますが(まあ下手の部類ですが私は好き)、内容が素晴らしい。ギャグですがリアル(ギャグだからリアル、か)。日常が見事に描かれてて、読んだ時に、これ絶対経験者だろ、と思ったら、あたってました。(←無駄な自慢はやめておけ)
まあちょっとこれは?というのもたまにはありますが、ほとんど素晴らしい!
現代日本の職業女性の本音、という点でも教えられるところの多い作品です。
未読の人は漫画雑誌『モーニング』立ち読みでも良いから(アッ最近はネタがちょっとアレだから第1巻から読むのがお薦め)、電子本の試し読みでも良いから、是非。(私のお薦め巻は第三巻。おおっ!て感じです。)
警察官に対する印象が変わり、会ったらお疲れさん!と言いたくなるようになった、なんて感想も聞かれます。意外とかなり警察のイメージアップに役立ってるみたい。(職務をdisりながらも作者の愛が非常に感じられるのです)

 2020.07.12