十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

資料性にはちょっと不満ありだがネットで補えるから問題なし

 


確かキネ旬の事典で海外ドラマの事典っぽいのを昔見かけた記憶があるが、Web検索しても出てこない。記憶違いかなあ。

かつて日本には大量の米国製ドラマが流入してお茶の間(←この言葉死語?)でもお馴染みだった。『奥様は魔女』とか『トムとジェリー』(といえば間に入った妙なギャグもの。テックス・アヴェリーの名前を知ったのは後年だがインパクトありまくりのギャグアニメだった…)とか『ローハイド』とか『ヒッチコック劇場』とか『スター・トレック』とか『刑事コロンボ』とか、何度再放送されたことか!
この本は本編の記載があっさり目で残念だが、巻末に網羅的な番組リスト(日本放映1953-1988のもの)があり、現綴りのタイトルも書いてあるので、それを手掛かりにWeb検索すれば基礎情報も手に入る。米国ドラマだけじゃなく、ほとんど全ての(ただし西洋系の)外国ドラマをリストアップしてるようだ。
古いTVドラマと言えば、私が必ずネタにしてて、知ってる人に出会ったことがない『名探偵プライマス』(ここでは『青い探偵プライムス』Primusとある)もちゃんと載ってる!詳しい解説はないが一行データによると1971年作品、日本では1978年放映、オーストラリアI.T.P.製作、全26エピソードとのこと。へー。WebのIMDbで検索してみると、思春期の私が毎回胸をドキドキさせていた助手の女の子(海が舞台なのでほぼ毎回水着姿が拝めたのだ!)はEva Renziさんだって。初めて知ったよ!(マイケル・ケイン主演の『ベルリンの葬送』にも出てるらしい。さっそく観なきゃ!)
各年ごとにその年の状況の概説、その年に始まった有名ドラマの簡潔な解説、外国テレビ映画・ドラマに関するコラムがたっぷり。写真も結構載ってる(まあこれも今やWebには敵わないが)。おおよそ250作品(大雑把な集計)の有名ドラマの解説。巻末のリストには1200ほどの番組の一行情報が並んでいる。
外国テレビもの好きにはたまらなく嬉しい本。
私は『ペリー・メイスン』『おしゃれマル秘探偵』『オーソン・ウェルズ劇場』を観てみたい(もちろん他にも観てみたいのは沢山ある)。ネットで良いのでやってくれないかなあ…(私が知らないだけでどこかでやってるのかも)

2020.07.21(シミルボン公開)