十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

ガキだねえ…

 

田宮のマークには魔力があるよね
昔々、私はプラモデルが好きで、とは言っても、金閣寺とか姫路城とか陽明門とか五重塔とか夢殿なんていう日本の歴史的建造物シリーズを作って喜んでた(車とか戦闘機とか戦車にはなぜか興味が薄かった)。戦国の弓兵とか鉄砲隊とか槍兵なんていう1/35の武士シリーズも作ったなあ
作ってるうちは良いのだけれど、飾るのにスペースがいるし、置いとくだけだからつまらない。兵隊物は色々組み合わせて遊べるんだけど、建物シリーズは飽きちゃった。そして読書にハマる頃には、プラモデルなんてガキの遊びだよ、という感じで全く遠ざかってしまった。
それが50代からこの世界に戻ってきた。きっかけはこれ。

 

 

1/1の古式銃のシリーズ。道具を揃えて、より実物に似るように細工したり、塗料を色々工夫してリアル感を演出したり、まー楽しいこと。
銃のラインナップは昔は結構あったようだが、手に入るものはほとんど無かったので、続いて1/35兵隊もの、1/72歴史兵隊ものに次々手を出し、最後には1/351/72で大砲の歴史を再現する、という野望に取り憑かれている。
ただし組み立ては全然進んでいない。1/35って色塗りが細かすぎて大変。手は震えるし、良く見えないし、ですっかり積みプラ(罪プラ?)の山だ。
まーいずれともう5年くらい。
今は海洋堂のガチャに夢中です。(だって手間いらずで高クオリティなんだもん…)

 

さて、本書は田宮社長の一代記。やはり同一スケールで統一、というのが素晴らしい。ジープと戦車が同じ大きさじゃ、やはり変だ。大砲の世界で言えば、幕末のアームストロング砲と明治の二十八サンチ砲を同一スケールで並べて大きさの違いを実感したい。
そして日本人の凝り性なところ、労賃が安くて海外進出がしやすかったところが成功の原因だろう。
写真やデジタル世界での再現は、立体物とひとたび比べてみると圧倒的に貧弱だとバレてしまう。VRの視覚体験だって、造形物には全く歯が立たない。
だからついつい買っちゃうんだよね… (1/6アクション・フィギュア及び小物にも結構手を出してます。貯金がヤバい…)

2020.07.23(シミルボン公開)