マスコミの堕落

シミルボン投稿日 2021.05.09

大本営発表という権力 (講談社文庫)

記者クラブ解体新書

図説 日本のメディア [新版]―伝統メディアはネットでどう変わるか (NHKブックス No.1253)

新型コロナや東京オリンピックに関する報道を観察していて、つくづく感じるのだが、マスコミは完全に腐敗しているのだな。
かつて大本営発表を、率先して全国民に広めていたことを反省します、と言っていたことは嘘だったんだな。(まともな統計を求めたり、分析しようとしない。新型コロナで言えば、患者発生数より、入院待機者数や、重症患者数、対応している医療関係者の疲弊度などが重要と思うのだが、大騒ぎするのは新規患者の発生数のみだ。)
権力にちょっと睨まれたら、手も足も出ず、むしろ進んで協力するのだな。(オリンピックで言えば、開催に不利な情報を掘り起こさない。)
結局、日本国民の根っこのメンタリティはずっと変わっていないのだな。(事前に最悪の事態を想定すると、それが現実化してしまい不吉だ、との根強い信仰から、最初からマイナス局面を想定しない、出来ない。)
まあいずれ悪夢が現実のものとなるのだろうが、それは政治家だけの罪では無いだろう。
じゃあ、どうするか。様々な心を揺らすニュースや言説に対して、感情的に反応しない様に、過去から謙虚に学ぶしか無いのだろう。冷静に、理性的に。