大病は初めてで、入院も初めてだった。49歳の時。
なぜかずっと前から50歳で死ぬのでは、と思っていた。子供の頃からの、なんとなく、といった感じの漠然とした想像。理不尽だけど、自分の実感としては、とてもリアルな感覚だった。
だから病気が来た時、ああこれか、と思った。まあ後悔は無いよ、幸い子供はいないし… と覚悟しましたよ。
でも、生き延びてしまった。あとは余生だな、と感じた。
幸い、後遺症は全くなく、今はごく普通に暮らしている。
入院中は、とっても管理されていて、これからは健康に気をつけて絶対入院なんかしないぞ!と思っていた。退院の日が決まった時、そして実際に退院した時の開放感。
まさに The best things in life are free! という感覚。
結局、だらしない生活になって10年後に再入院するのですが…
BGM