十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

トポロジー部分はよくわかりません

シミルボン投稿日 2020.08.23

原著1999年出版。翻訳は新潮OH!文庫2001年。
最初にネクタイを結んだのは学生時代。試験の監督助手のバイトでスーツ、ワイシャツ、ネクタイが必要、というので、確か親父のを借りて(偶然、体型は似てた)誰かに結び方を教わった。母か父か友達からかは覚えていない。
それ以来ずっと、結び方はウィンザー。ごく稀に一巻き版(本書ではフォアインハンド)をやったこともあったが、やっぱり気に入らない。
なんでネクタイは滅びず残ってるんだろう。全く無駄だし、食事が跳ねると真っ先に汚れるし、相手に攻撃要素を提供してるし… (ネクタイ掴まれて引っ張られたら簡単にバランスを崩しそう)
まあでも朝の身支度で一番気合が入るのはネクタイを締める時だ。夏の省エネ衣装が認められてる期間でも、ノーネクタイが嫌いなので、毎日、出勤時には必ずネクタイを締める。
本書は英国ケンブリッジ大学の物理学者が、通常のネクタイで理論的に可能な85の結び方全てを紹介した本。簡単な西洋ファッション上のネクタイ史(記録に残る最古の首巻き布ファッションは兵馬俑)トポロジー理論(難しいので斜め読み)と解明した85の結び方の図解。
現在のネクタイは1926年、ニューヨークのジェシー・ラングスドルフの改良が原型、とのこと。タイピンって何のために必要?と思ってたけど、フォアインハンドが昔のネクタイだと緩みやすい結び方だったから、ということが書いてあって、なるほど、と思った。
別の結び方を試そうか、と思うこともあるが、結局、面倒くさくなる。紐の縛り方(船員結びなど)の本も好きで数冊買ってるけど(アプリも持ってる)、実際にやったことは無い。不思議とやる気が起きない。
まあいずれ、紐の美しい縛り方をたくさん覚えてから、ネクタイの新しい結び方に挑戦するとしよう