フランシス・アイルズ(アントニー・バークリー)の長篇二作に続き、British Newspaper Archives(サブスク登録必要)で見つけた、アガサさん作による戦前(英国がドイツに宣戦布告する前、第二次世界大戦)の長篇新聞連載三作(いずれもDaily Express)の挿絵をご紹介。
まずは『ポアロのクリスマス(Hercule Poirot's Christmas)』 (出版: 英国コリンズ1938-12-19; 米国ドッド・ミード1939-02 "Murder For Christmas")。
世界初出は米国週刊誌Collier's 1938-11-12 から 1939-01-14まで、挿絵Mario Cooper(1905-1995, メキシコ生まれ、革命時父が米国に連れてきた)。連載タイトル"Murder For Christmas"。英国初出はDaily Express 1938-11-14 から 12-10まで(22回)、挿絵"Prescott"(詳細不明)、連載タイトル"Murder at Christmas"。 アガサさんにとって、これが最初のDaily Express連載となった。連載二日前(翌日が日曜日で休刊なので、実質一日前)に簡単な事前予告(第一面)がされている(Poirot on Monday)。
挿絵は1回を除き毎回掲載(初回のみ2枚あり、全22枚)。"Prescott"さんの正体や経歴がよくわからないので著作権切れと判断し、全部ここに掲載して良いかなあ、と思ったけど、後半はネタバレとなる絵があるので、最初の10回分だけ。