バッハは史上有数のメロディ・メーカーだから、ウキウキする曲もたくさん作曲してるよ!
今回は古楽器による演奏で
まずはイタリア協奏曲(1988年録音)
チェンバロはドイツ風17世紀Gräbnerモデル(Tucher製作1986)
ちょうど同じ演奏者で、昔のチェンバロ(当時はモダンチェンバロと称していた)があったので聴き比べ。
やっぱりツラいですね… これでチェンバロが苦手になった人も結構いることでしょう。当時はカール・リヒターでさえノイペルト製モダン・チェンバロでずっと弾いていました。
低音楽器の共演。オランダ系の実力者たち。ヴィオラはSigiswald Kuijken & Lucy van Dael、ガンバはWieland Kuijken & Andreas Glatt、チェロはBylsma、ヴィオローネはWoodrow。
普段は中低音部を補強するお仕事のヴィオラやガンバが、この曲ではメロディを任されているのです。ヴァイオリンは全く登場しない、楽しそうなこの曲にバッハの茶目っ気を感じます。
続いて合唱曲(1998年録音)
カール・リヒターの演奏と比べると、迫力が足りないかなあ…
Deposuit potentes de sede et exaltavit humiles(権力ある者をその座から引き降ろし、身分の低い者を高く上げ)
第8曲の音楽も歌詞も大好き。
トランペットつながりで、次はこれ(1996年録音)。トランペットは前の合唱曲もこの曲もStephen Keavy & Johathan Impettです。
素晴らしいです。古楽器のトランペットは不安定になりやすいらしいのですが… でもやっぱりモーリスアンドレさんの至芸にはかなわない!
最後は平均律で締め。これプレリュードもフーガも元気が良くて好きです(1980年録音)。