十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

西洋中心。その他の地域はオマケ程度

シミルボン投稿日 2020.08.01

私が持ってるのは旧版。アマゾンの紹介を読むと、新装版は増補改訂版ではないようだ。

以下は旧版の情報。653項目を収録。全てに線画のイラスト付き(少々動作がわかりにくい場合あり)。欧米は米、英、仏、独、伊、他多数、アラブ、アジア、アフリカ、は少し、という感じで、世界というにはバランスが悪い。翻訳は日本でジェスチャー研究をされてる方で的確な記述。本書収録の日本の身ぶり(10箇所ほど)の記載内容にはちょっと首を傾げるものもある、と正直だ。確かに大丈夫?という怪しい書きっぷりもある。辞典というには索引が無いので、検索は難しい。項目は、身体のパーツ順に並んでいるが、やはり相互参照は必要だ。目を指差す動作は「目」のところに置かれているが、「指」の動作でもあるだろう。
色々難癖をつけたが、見て読んで動作を真似て楽しい辞典。現代では、簡単に映像を利用出来るので、WEBでこのような辞典を作れば非常に実用的だろう。
今回、この項を書くため、検索したら、こんなのが見つかった。

これは良さそう。地域を限定してるので正確性が期待できる。比較するには二カ国くらいがちょうど良い規模かもしれない。(ただし移民の国である米国は多様な文化の混合なので文化圏を明示しないと的外れになる。どうクリアしてるのだろうか…)
実はウソとボディートークには密接な関係があり、この本でも無意識の身体語りがウソの手がかりとして重要視されている。

私の経験上で、もっともスラスラ嘘をつく女がいて、結構発言に振り回されたことがあったが、やがて気づいた。ウソを言うときは感情が伴ってない気がしたんだ。普段よりやや平板な喋りになる感じ。ほんの僅か、微妙な感じだがそーゆー違和感があった(気のせいかも…)。ただし自分も完璧に騙す憑依タイプの嘘はこれでは見抜けない。
本書には、そーゆータイプも揺るがせられるヒントが書いてあって多いに参考になった。あとは五感と脳をフル回転させれば(ここがかなり難しい。咄嗟に上手な質問を思いつき、何気なく相手にぶつけなければ嘘は崩せない。一瞬の攻防だ)、結構、ウソを見抜けそう。
まあでも、この書でも圧倒的に女性の方が嘘は上手、と書いてあって、それに下心が加わればあっさり騙されてしまうのがオチだろう。まあ私には騙されて困るような財産は全くないので誰にも相手にされず安心なんだが