十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

ちゃんと謝れる?

 

謝るって難しい。
プライドもあるし、大体、どう謝るかの作法なんて習わない。身近によいお手本は少ない。(逃げる大人が多いよ…)
日本では伝統的に土下座とか切腹がある。

もちろん、どちらも現代では使っちゃいけない。
土下座は最初に挙げたマンガ?(ストーリー漫画ではなく一枚イラストを繋げた感じのもの)のような使用法はあるようだがホントに効果あるの?
ある権力を持ったお方は「責任を痛感する」と言うだけ。記者会見で一斉に頭を下げるお偉方は儀式をしてるだけ。
誠意を見せろ!なんて嫌なセリフを思わず言いたくなるよね。

テクニックに走って上手くやり過ごす、というのは違うと思うけど、ちゃんとした謝罪の作法を教えてくれるのなら助かる。この本は、組織としてどう謝罪するのがベストか、という問いへの回答になるだろう。個人として謝罪する際にも第1章の、謝罪とは何か、誰に謝るのか、何に謝るのか、という心構えを分析した部分はかなり役立つのではないか。
私の経験では、ごまかさず、開き直らず、相手の身になって現状回復に努め、真面目に謝り倒すのが正解。カッコ悪いのは当たり前だ。(もちろん現状回復以上を求められたらきちんと反論すべき。安易な土下座は論外。必要以上に自分を貶めるのは違う。それは相手を舐めているだけだ) 周りに良い先輩が偶然いたからこそそんな原則を自然と会得出来たと思う。
まあでも難しいよね。でもそこが勝負と思って気合いを入れて踏ん張って直面すると良い。ノーミスの人生なんてあり得ないのだから
欧米社会の謝罪は全然違うような気がする。そこら辺の分析をした書物も読んでみたいと思った。結構面白い比較文化論になると思うが

2020.07.29(シミルボン公開)