十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

865ページにチェンバロからフォルテピアノのほぼ全てが詰まってる。後は聴くだけ!

シミルボン投稿日 2020.10.04

私は1980年代後半からクラシックを聴き始めたのだが、その頃は古楽の黄金時代で、何かしら新しい発見が次々と紹介されていた。私は聴き始めに、レオンハルト様のフーガの技法に出会い、衝撃を受けたので、もっぱらバロック音楽ルネサンス音楽を収集していた。古楽の有名人も次々と来日し、私もレオンハルト様、ビルスマ様、コープマン様などとお会いできた。良い時代だったと思う。


昔話はともかく、本書は日本のチェンバロ界の第一人者がまとめた13世紀から18世紀に及ぶ鍵盤楽器(オルガン除く)の網羅的な歴史書。各国、各時代の様式や発展も詳しく書かれている。残念ながら写真は白黒であまり明瞭でないものが多いのだが、それはWebで補える。


当時の古楽のレコードはいちいち楽器がどーゆーものかを記載している。なので、ライナーノートを参照すれば、ここに記述のある楽器がどんな音なのかは割と簡単に聴くことが出来るはず。


残念ながらアマゾンなどのネット販売の紹介文には楽器製造者や様式のことがほとんど載っていない。私がアマゾン・レビューを書くときには、必ず楽器の製作者名を書くようにしているのだが、本来はメーカーや販売側がきちんとデータを示して欲しいところ。


こんな感じのオルガン大全集があると、さらに良いのだが…