十六 × 二十

本について。時々他のネタも。心臓が悪いのでコメント不可です…

ピーター卿のモデルはアステア(とバーティ)

ドロシー・L・セイヤーズの探偵ピーター・ウィムジー卿は「フレッド・アステアとバートラム・ウースター(ウッドハウスジーヴス・シリーズ)がモデル」というようなことを作者自身がどこかで言ったか書いていたはず。

なあるほど、と思って外見イメージはアステアで脳内変換していました。

さっきからアステアをいろいろ調べてたら、ピーター卿のデビューは1923年、アステアの映画は1933年から。

ということは、セイヤーズはアステアのロンドン公演を観てたのでしょう(英Wikiによると1922年ごろがアステアのロンドン・デビューのようです)。当時はアデルとのコンビ。ロンドンでも大ヒットだったから、セイヤーズの言及に不思議はないのですが…

アデルとフレッド。1920年代初め


こうなると問題は「アステアとウースター」発言がいつのことか?でしょうね。世間にアステアが認知されていなければ、こういう事は言わないでしょうから、映画「コンチネンタル The GayDivorcee」(1934)大ヒット後の可能性が高いと思います。

前にアデル&フレッドの映像が無いのは不思議、と書いたのですが、英Wikiによると1927年にパラマウントのスクリーン・テストを受けてるじゃないですか! 残念ながら、この映像は残ってないらしい…

 

(追記) 英語だとこんな風に良く書かれている。

Sayers once commented that Wimsey was a cross between Fred Astaire and Bertie Wooster

ググったけど、いつのどういう場面での発言かは未だ不明。